Direct Portal Assisted Total Hip Arthroplasty
(ポータル支援による人工股関節全置換術)
股関節全置換術を行う際、外科医は患者さんの好みの手術スタイルや最善の手術手技を考慮しながら、さまざまな手術進入法の中から最適な進入法を選択して、人工股関節全置換術を行います。
Direct Portal Assisted Total Hip Arthroplastyは、股関節全置換のための軟部組織温存アプローチの選択肢のひとつです。Direct Portal Assisted Total Hip Arthroplastyの手術手技は、従来の股関節全置換に対する発展型として開発され、その目的は、患者さんを数週間または数か月ではなく、数日(できれば数時間)のうちにご自身の足で退院させることです。この手技を経た多くの患者さんは、術後その日のうちにサポートなしで歩行し、従来であれば股関節全置換によく見られた制限(例えば、足を組むなど)もなく退院することが可能です。Portal Assisted Total Hip Arthroplastyは、股関節の脱臼を起こしません。患者さんへの切開は、わずか6cmから8cmとなります。「低侵襲」は、切開だけでなく、皮下筋肉及び腱に対する損傷が少ないことも意味します。Portal Assisted Total Hip Arthroplastyは、主要な腱を切断したり、股関節機能のために重要な筋肉を伸ばしたり傷つけたりすることなく、股関節を正確に再建するようにデザインされています。術中に重要な組織の損傷をできるだけ少なくするため、患者さんの入院期間は短く、多くの患者さんが手術同日に歩行しています。